⑤ウチと競合のリアルSEO ― 成功・失敗・仮説
一般論を実サイトへ当てはめる。社内事例を成功談に加工せず、同じフォーマットで残す。

5-1お薬通販部を教材として分解する
お薬通販部は商品数・カテゴリ数・記事・レビュー・検索機能等を持つ大規模ECであり、技術SEOとサイト構造を学ぶ教材として適している。過去のクロール分析資料では、HTTPエラー、メタ情報、内部リンクが少ないURL、パラメータ付きURL等が課題候補として挙げられている。
| 見る領域 | 主な問い |
|---|---|
| TOP | 主要カテゴリへ評価・ユーザーを配れているか |
| カテゴリ | 比較・選択需要に答え、商品へ導けるか |
| 商品 | 商品名・購入需要・安全性情報・CVを両立しているか |
| コラム | Know需要を取り、商品と役割分担できているか |
| レビュー | UGC価値を集約し、薄いURLを増やしていないか |
| 検索/パラメータ | 不要URLが大量クロール・インデックスされていないか |
| 構造化データ | 実ページ情報と整合し、Google要件を満たすか |
5-2メディクルの新規ドメイン・移行・301
新規ドメインは、既存ドメインと比べてクロール履歴・外部評価・検索実績が少ない。公開初期は「ページを増やせばすぐ評価される」と考えず、Googleがサイトを発見・理解するまでの状態をGSCで観測する。
5-3中古ドメイン/旧資産活用の評価
社内で中古ドメイン・旧サイト資産を検討する場合、価格やDRだけでなく、リンクの関連性と「どこへつなぐのが自然か」を重視する。医療・歯科・行政・大学等のリンクは強そうに見えても、リンク元ページの文脈、現在のインデックス、リンクが生きているかを確認する。
| 評価項目 | A寄り | C/D寄り |
|---|---|---|
| テーマ関連性 | 医療・健康・該当カテゴリと近い | 全く別業種・言語・国 |
| リンク実在性 | 現ページから自然にリンクが残る | 削除済み・スクレイピング中心 |
| アンカー | ブランド・自然文脈 | 過剰な商標・SEO完全一致 |
| 履歴 | 長期の実運営 | 転売・スパム・テーマ転換を反復 |
| 受け皿 | 対応するカテゴリ/ページがある | 無理やりTOPに集約 |
| 価格 | 代替リンク獲得より合理的 | 高額だが価値根拠が弱い |
5-4商品SEOケーススタディ
商品SEOは、バイアグラ、カマグラ、イソトロイン、ジスロマック、ロキソニン等、検索意図・競合・規制・ユーザー不安が異なるため、同じテンプレートだけで勝とうとしない。
| 確認順 | 質問 |
|---|---|
| KW/SERP | 商品ページが上位のSERPか。クリニック/記事/カテゴリが主流か |
| 現在URL | Googleは意図した商品URLを出しているか |
| コンテンツ | 価格だけでなく、使用上の情報、偽物・配送・正規性等の不安に答えるか |
| 内部リンク | カテゴリ・関連商品・Know記事から十分につながるか |
| 外部評価 | 商品/カテゴリへ関連リンクがあるか |
| CV | 順位上昇後に購入が増える設計か |
5-5競合サイト分析
競合分析は「真似するため」ではなく、Googleが現在そのSERPで評価している要素と、自社が勝てる余地を探すために行う。過去に作成したココロ薬局、薬の通販オンライン、ライフパートナー等の分析資料も、同じテンプレートに揃えて比較可能にする。
- ドメイン履歴・被リンク
- インデックス数とURL構造
- 商品・カテゴリ・記事の役割
- 内部リンクとクリック深度
- コンテンツの独自性・監修・引用
- 構造化データ・商品情報
- UX・レビュー・購入導線
- SERPでのページタイプと順位
- ブラック/グレー要素の有無と推定
5-6競合比較テンプレート
| 項目 | 自社 | 競合A | 競合B | 判断 |
|---|---|---|---|---|
| 主要KW順位 | ||||
| 商品ページ品質 | ||||
| カテゴリハブ | ||||
| Knowコンテンツ | ||||
| 内部リンク | ||||
| 参照ドメイン | ||||
| 関連性の高いリンク | ||||
| 構造化データ | ||||
| モバイルUX | ||||
| 独自情報 | ||||
| リスク施策 |
5-7「1ページ勝負」から「検索市場を面で取る」へ
最終的なSEO競争は「カマグラの商品ページだけ強くする」ではなく、商品名、カテゴリ、比較、使い方、偽物、安全性、関連症状などの検索需要を、適切なページ群で取りに行く。
- 一つのキーワードを複数URLで奪い合わない。
- 同じユーザーの検索前後をクラスターとして設計する。
- 売上・粗利が大きい市場ほど、コンテンツ・内部リンク・外部リンクの投資を厚くする。
- 検索市場全体の「未獲得表示回数」を機会損失として見る。