SEO完全マニュアル 社内実務版 2026.08 noindex

ウチと競合のリアルSEO ― 成功・失敗・仮説

一般論を実サイトへ当てはめる。社内事例を成功談に加工せず、同じフォーマットで残す。

第8話 自社・競合分析とSEO運用(まんがでわかるSEO完全マニュアル)
EP8第8話 自社・競合分析とSEO運用タップで拡大

5-1お薬通販部を教材として分解する

お薬通販部は商品数・カテゴリ数・記事・レビュー・検索機能等を持つ大規模ECであり、技術SEOとサイト構造を学ぶ教材として適している。過去のクロール分析資料では、HTTPエラー、メタ情報、内部リンクが少ないURL、パラメータ付きURL等が課題候補として挙げられている。

見る領域主な問い
TOP主要カテゴリへ評価・ユーザーを配れているか
カテゴリ比較・選択需要に答え、商品へ導けるか
商品商品名・購入需要・安全性情報・CVを両立しているか
コラムKnow需要を取り、商品と役割分担できているか
レビューUGC価値を集約し、薄いURLを増やしていないか
検索/パラメータ不要URLが大量クロール・インデックスされていないか
構造化データ実ページ情報と整合し、Google要件を満たすか

5-2メディクルの新規ドメイン・移行・301

新規ドメインは、既存ドメインと比べてクロール履歴・外部評価・検索実績が少ない。公開初期は「ページを増やせばすぐ評価される」と考えず、Googleがサイトを発見・理解するまでの状態をGSCで観測する。

  • 公開前のBasic認証・403等を解除した後、robots/noindex/canonicalが本番向けになっているか確認する。
  • 旧サイトから移転する場合、URLマッピングと301を設計し、無関係な一括TOP転送を避ける。
  • 301投入後は旧URLの再クロール、新URLのインデックス、主要クエリ・表示回数・リンクの反映を時系列で見る。
  • 新規コンテンツ、内部リンク、301、タイトル変更等を同日に重ねすぎない。

5-3中古ドメイン/旧資産活用の評価

社内で中古ドメイン・旧サイト資産を検討する場合、価格やDRだけでなく、リンクの関連性と「どこへつなぐのが自然か」を重視する。医療・歯科・行政・大学等のリンクは強そうに見えても、リンク元ページの文脈、現在のインデックス、リンクが生きているかを確認する。

評価項目A寄りC/D寄り
テーマ関連性医療・健康・該当カテゴリと近い全く別業種・言語・国
リンク実在性現ページから自然にリンクが残る削除済み・スクレイピング中心
アンカーブランド・自然文脈過剰な商標・SEO完全一致
履歴長期の実運営転売・スパム・テーマ転換を反復
受け皿対応するカテゴリ/ページがある無理やりTOPに集約
価格代替リンク獲得より合理的高額だが価値根拠が弱い

5-4商品SEOケーススタディ

商品SEOは、バイアグラ、カマグラ、イソトロイン、ジスロマック、ロキソニン等、検索意図・競合・規制・ユーザー不安が異なるため、同じテンプレートだけで勝とうとしない。

確認順質問
KW/SERP商品ページが上位のSERPか。クリニック/記事/カテゴリが主流か
現在URLGoogleは意図した商品URLを出しているか
コンテンツ価格だけでなく、使用上の情報、偽物・配送・正規性等の不安に答えるか
内部リンクカテゴリ・関連商品・Know記事から十分につながるか
外部評価商品/カテゴリへ関連リンクがあるか
CV順位上昇後に購入が増える設計か

5-5競合サイト分析

競合分析は「真似するため」ではなく、Googleが現在そのSERPで評価している要素と、自社が勝てる余地を探すために行う。過去に作成したココロ薬局、薬の通販オンライン、ライフパートナー等の分析資料も、同じテンプレートに揃えて比較可能にする。

  • ドメイン履歴・被リンク
  • インデックス数とURL構造
  • 商品・カテゴリ・記事の役割
  • 内部リンクとクリック深度
  • コンテンツの独自性・監修・引用
  • 構造化データ・商品情報
  • UX・レビュー・購入導線
  • SERPでのページタイプと順位
  • ブラック/グレー要素の有無と推定

5-6競合比較テンプレート

項目自社競合A競合B判断
主要KW順位
商品ページ品質
カテゴリハブ
Knowコンテンツ
内部リンク
参照ドメイン
関連性の高いリンク
構造化データ
モバイルUX
独自情報
リスク施策

5-7「1ページ勝負」から「検索市場を面で取る」へ

最終的なSEO競争は「カマグラの商品ページだけ強くする」ではなく、商品名、カテゴリ、比較、使い方、偽物、安全性、関連症状などの検索需要を、適切なページ群で取りに行く。

  • 一つのキーワードを複数URLで奪い合わない。
  • 同じユーザーの検索前後をクラスターとして設計する。
  • 売上・粗利が大きい市場ほど、コンテンツ・内部リンク・外部リンクの投資を厚くする。
  • 検索市場全体の「未獲得表示回数」を機会損失として見る。